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【29日目】season3-試練の北陸編-の終了!

池田です。

今日は久しぶりに一日中快晴という中、福井県越前市から滋賀県大津市を目指す行程となりました。
昨日までは京都まで行ってしまおうと思っていたのですが、京都の市街地に入っても夜を過ごしづらいのかなーと思って行き先を大津にしました。

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↑出発地点から大津まで116km。
でも実際は、琵琶湖に着いてから県道に入って湖畔に沿って走っているので130kmほどになりました。

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↑出発早々ちょっとした峠をのぼり、昨日の疲れが残っているのを感じました。
トンネルを抜けると越前海岸に出ました。
敦賀はすぐそこです!

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↑敦賀を通過後、8号とお別れ。何だかんだでかなりお世話になった道でした。
この先、自転車ではめったに走ることがない道だと思うので少し寂しいですね。

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↑山中峠・追坂峠を越えて、滋賀県突入です!
やっと関西に着きました!
だんだん通過した県が分からなくなってきましたが、数え直してみると北海道・青森県・岩手県・福島県・新潟県・富山県・石川県・福井県・滋賀県で9県目だと思います!

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↑道の駅マキノ追坂峠で食べたエビフライ定食。美味しかったです。

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↑琵琶湖に徐々に近づいています。どきどきしてきますね!

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↑この辺りから琵琶湖がよく見えるようになってきたように思います。
サイクリングロードをゆっくり走ろうと思って入ってみました。

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↑少し道がガタガタしててお尻が痛いなーと思いながら走っていると、ダートになった後、ゲートが閉まっていて通行できなくなっていました。
入り口に書いておいて欲しかったです。

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↑結局、県道脇の歩道を走ることに。平和な道って感じで良かったです。
今まで大型トラックばかりだったので、とても心地よく安心して走ることができました。

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↑色々な川が琵琶湖に流れ込んでいます。

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↑ちょっと一休み中。コーラでも飲みながら日没までここで昼寝をしていきたい~なんてツイートしていたのですが、もう既に14時過ぎだったので先に行かなければなりません。

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↑白鬚神社の総本山らしいです。

そんな感じで琵琶湖を堪能しながらゆっくりと大津に向かって南下してきました。
途中のコンビニで外国人(英語圏の方)に話しかけられました。
基本的には日本語での会話でしたが、ところどころ分らないところは拙い英語で会話しました。
「ドコカラー?」とか「ドコマデー?」みたいな感じで説明を求められたので、コンビニの前でシャツを脱いで背中の地図を使いながら説明(笑)
だんだん人が集まってきて4人くらいで話していました。

僕がサングラスを外すと、「オーウ!!シンジラレナーイ!!」と良いリアクションをしてくれます。
「最後ノ質問デース!!」が3回くらい続き、僕の家系のルーツなども興味を持ってくれたようでした。
ちなみに僕は祖父以前がどこで何をやっていたかは分かりません。

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↑16:30ころに早めの夕食を食べた豚丼。お腹が空いている中で、店から肉を焼いた良い匂いのする煙が出ていたら、ふらふらと入ってしまいます…。
大津の名物を調べてから夕食にしようと思っていたのに!

それからすぐにスーパー銭湯で入浴を済まし、大津市街地までサイクリングしてきました。
大津駅が予想よりはるかに小さかったことにビックリでした。

そして、大津のカップルの聖地へと大きな荷物をもってガシガシと突撃。

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↑湖上からの噴水がとても綺麗でした。

関西に到達したということで、北陸の行程はこれで終わりです。
思えば福島でつっちーと別れた次の日から、毎日雨に当たってきました。
北陸の旅の中で楽しみにしていた日本海に沈む夕日も見ることが出来ませんでした。
ホイールのスポークも自転車屋が無い街で折れ、そして事故にも遭いました。

予報が快方に向かっている今振り返ってみると、まるで神様が「お前は1人でも旅を続けることが出来るのか」と、試練を与え続けたような1周間でした。
今までが楽しかった分、雨の中を1人で走り続けることがとても苦しかった。
実はスポークが折れて富山に輪行していた時に、「もう帰ろうかなー」とM島とつっちーに連絡を取っていました。

そんな中だからこそ、応援の言葉であったり、人の優しさがとても心に沁みる毎日でした。

快晴の琵琶湖を見て、僕はもうこの北陸の苦しさは忘れました。
いや、あの苦しかった思い出すら良い思い出に昇華させて、残りの行程をしっかり楽しみたいと思えました。

明日は大津に停滞して、病院に行こうと思っています。
ものもらいの目薬をもらうか、治療をしてもらうために眼科に行ってきます(笑)
抗菌目薬をずっと使い続けているのですが、治るどころか悪化していっています。
なぜ一年間で3回もものもらいになるのか、理解できません><

それでは、次の記事からはseason4近畿編です!

池田


より大きな地図で 【29日目】越前~大津 を表示

【28日目】快走の3県

池田です!

take・_・ishiさんからのコメントで初めて知りましたが、東京も天候が凄いことになっているみたいですね…。
皆さん大丈夫でしょうか。

僕の方は、昨夜寝るときの天気予報では今日は朝から80%くらいの降水確率だったので最悪の朝を覚悟していたのですが、起きたら晴れ渡っていました!
晴れているうちになるべく走っちゃおう!と思い、急いで準備。
起きてから1時間後には朝食を食べ終え、すぐに出発しました。

しかし、出発から10km地点くらいの道の駅高岡にて早くも休憩。
なぜか「どうせまだ開いてないだろうけど寄ってみよう」という気持ちになってきて、ぷらぷらとピットイン。
この勘みたいなものは見事に的中です。

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↑久しぶりに見ました、一周の人。僕より自転車に3倍くらい物を積んでいます!旅チャリですね~。

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↑旅の話をしました。
どうやら8か月くらい走っているそうです。
無職中に自分探しのために出発したそうで、これから北上していくみたいです。
北海道に着くころには寒くなっているので、住み込みのバイトを探して越冬したいらしいです。
最近は僕と同じように1週間くらい雨に打たれているらしく、お互いかなり参っているという話で盛り上がりました(笑)

しかし今日の僕はたくさん走らなければならず、あまり話し込んでもいられません。
10分ほどで撤収し、すぐに8号で西を目指します!

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↑まずは石川県!金沢も当然通ったのですが、市街地には寄りませんでした。

8号の石川と福井の間はバイパスになっており、合流してくる車と出口に向かう車にサインを出しながら気を付けて走るのがかなり大変でした。
バイパスは出来れば走りたくないのですが、ほかに道がなく、必死に高速順行をしていました。追い風なのが良かったです。

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↑そして福井県!

今日は午前中で90km進み、午後からは雨が降りましたが50kmほど走って越前市の市街地にたどり着きました。
140kmという距離が少し不安でしたが、何とか無事に走り切れて良かったです!

しかし、どんなに遅くても17時までには行程を終えようと思っていたのでご飯に時間をかけることが出来ず、朝も昼もコンビニ、夕方はマックで済ませてしまいました。
ご飯をたくさん食べることは一日中自転車に乗る上できわめて重大なことなのですが、そろそろコンビニのご飯に飽きてきました(;´д`)
昼と夜は地元の名産品を食べることが出来ても、朝だけはどうしてもコンビニになるので困っています。(超切実)

今はスーパー銭湯みたいなところで入浴後、電源をお借りしてブログを書いています。
一人になってから露天風呂で地元の方とお話するのが楽しみになったのですが、今日も本当に楽しい時間でした。

この旅を始めてから「うちに泊まって飲んでいけー」というお話をしてくれる方が何人かいたのですが、それだけはお礼を言った上でお断りさせていただいています。
服も綺麗ではないし、朝は早いし、色々なことに気を遣わせてしまうのが申し訳ないのです。
今日も近所の鉄工所を経営をしているお兄さん、お誘いありがとうございました。

明日は晴れの予報で琵琶湖の西側を通って京都に向かうので、景色が楽しみですね!
今日に引き続き140~150kmほどの距離だと思われるので頑張って進みます。

あと、今後、台風の影響がほとんどなくなったことを知って安堵しています。
つっちーと別れた次の日から1週間以上、毎日雨に当たり続けてきました。
雨が弱まった少しの時間を辛抱強く進み、何とか乗り越えられそうです。本当に長い1週間でした。

ブログを更新しつつ、無料のマッサージ機で足の裏をマッサージしていて幸せな池田でした。


より大きな地図で 【28日目】新湊~越前 を表示

【27日目】事故

池田です。

昨日の記事の通り、今日は糸魚川駅から泊駅まで電車で輪行し、親不知を回避してからの出発となりました。

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99%と100%の違いの1%は大きい。
縦断にこだわってやろうとしているなら、行程を進める輪行は出来るだけしたくないところでした。
行程作りのときから、僕は東京から大阪まで1号で行くことを提案していました。
(これは箱根を越えたら、後は割りと簡単に西の方に行けるからです(笑))

けれど磐梯を越える案がつっちーから挙がったとき、ここを走れるなら、少しくらいなら輪行をしても良いかなーなんて感じに思っていました。
そのときからある程度、行程として折り込み済みであったため、やはり最後の判断も輪行でした。
今考えてみても賢明な判断だったと思います。
「糸魚川駅-泊駅間の5駅をすっ飛ばしたら縦断って言えないでしょ!」なんて言う人は、きっと居ないと信じています(T_T)

しかし、しかししかし、一応、想定通りの縦断記録は続いているのですが、台風の関係でどうしても電車を使う可能性がかなりあります。
ただ一応、僕とM島の日本縦断という挑戦からこの旅がスタートしているので、たくさん考えながら最善の折り合いをつけて進みたいと思っています。

それでは、いつものように時系列順の写真ベースでの記事になります。

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↑泊から出発し、富山方面を目指します!
最近は雨の予報でも朝は結構晴れていました。
僕の数少ないシャッターチャンスです。
いつも、いつの間にか写真が飛んで目的地に着いてしまうのは、途中から雨が降ってしまうからです(笑)

泊駅から出発する際、交通安全の呼びかけをしていた警察官の方が僕の話を楽しそうに聞いてくれ、応援してくださいました。
「僕達を呼ぶようなこと(事故)だけは絶対にしないでね。」という言葉がなかなか粋です。
しかし、まさに今日、この直後に警察を呼ぶことになってしまうのです(;´д`)

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↑北アルプスがかっこいい。
いつか縦走したいなあ。
僕は登山の中でも縦走というスタイルが一番好きです。
稜線の景色が良いのはもちろん、高山の縦走は大空の中の一本道を歩く最高の散歩だと思うのです。
もちろんハードですが、感動や達成感の大きさは言葉には出来ません。

8号も路肩が広く、トラックの交通量は多くても安心して走れました。
そして黒部川にかかる橋を越えたときに、自動車と事故ってしまいました…。

橋が割と狭く、路肩もなかったので、進行方向に対して右側しかない歩道を15キロくらいでゆっくりと走っていました。
橋を越え、そのまま進行方向の走っている歩道側にセブンイレブンがありました。
そこから車が車道に出ようとしており、歩道に半分またがって一時停止をしています。
僕は、相手も左右確認して僕の存在に気がついているだろうという風に思い、そのまま少し減速したまま、その前を通過しようとしました。

そのときでした(;´д`)

車の運転手は右側しか確認しておらず、僕がいる左側の確認をしないでブレーキを離したために、車が自転車にクリーンヒット!
乗っていた僕も3mくらいふっ飛びました。

幸いにして僕に外傷もなく、とりあえずその時点では痛みもありません。
しかし、自転車を確認してみると今度はフロントホイールが振れています(;´д`)
(昨日はリアが駄目になりました。)

その後、加害者の方には連絡先を教えてもらい、その住所と名前が正しいかどうかを確認するために免許証の提示をお願いしました。
しかし、相手は免許を不携帯だと言うのです…。
そんなこともあって、警察に連絡。
幸いにして話が丸く収まり、時間もそれほど使いませんでした。

色々な処理のあと、M島に電話。
一時間ほど事故の話などをして、ロードバイクが好きな警察官の方に紹介していただいたショップに自転車を救急搬送です。

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↑ホイールの外科手術中。
スポークを締め直してもらっています。
昨日スポークについて少しだけ解説しましたが、このスポークの張り調整は職人の技です。
「うーん、スポークの数が少ないからなあ、難しいなあ~。」なんて言いながら、走るのに不都合ない程度まで直していただけました。
その上それぞれのスポークの角度まで直して頂き、店内に居たお客さんと一緒に応援の言葉と一緒に僕を送り出してくださいました。
町の自転車屋さんという店の構えなのに、ひっきりなしに電話がかかってくる繁盛店でした。
それも頷ける店主の人柄と腕です。

そんなことをしているうちに出発するのがお昼頃になってしまいました。
富山市まで40kmほどは割りとあっさりだったように思います。

しかし、そこからいつも恒例の大雨……。

なんとかコインランドリーに避難し、ザックの中でシャンプーが全て流れ出てしまっていたので持ち物の全てを洗濯。
ジップロックもぼろぼろになっていたので、この時間で買い直してパッキングし直したりしていました。
雨男かつ色々な電子機器を持ち歩いているので、これがかなり重要な作業です。

洗濯も終わり、あまり遠くに行けないということですぐ近くにある道の駅新湊に避難。
これが良い選択でした!
歩いて3分ほどのところに僕が好きな塩泉系の源泉かけ流しの温泉もあり、しかも道の駅内に24時間使用可能な休憩所があったのです。
温泉でさっぱりし、何とか雨と風を凌いで寝ることが出来ましたー。
道の駅内のレストランの料理も美味しかったです。

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↑名産の白エビかき揚げ丼

そんな感じで何とか今日の行程も終了。
富山の端の小矢部のあたりまで行きたかったのですが、雨と風が強いので15kmほど行程を残してしまいました。

そして、台風の話もかなりシビアになってきました(;´д`)
今日が水曜日なのですが、土日にかけて荒れるようなので何としてでも金曜日には行程をストップして台風を乗り切れる場所に到着している必要があります。
カプセルホテルかネットカフェくらいしか安価で屋根の下で過ごすことができる場所は確保出来ませんが、このあたりでは無理そうなので京都まで走ろうと思います。
僕はPCはあっても電源が無いことが多く、実家にいるM島に京都までのプランを立ててもらっていました。
雨の中の予報ですが、明日と明後日で少し多く走れば何とか京都に着く行程が完成。
2日とも今までの行程の1.5倍くらいの距離を走ることになりますが、きっと大丈夫でしょう!

日本縦断は、想像以上に難しい。
体力的な問題以外にも、天候という壁がとてつもなく大きい。

何とか残りも電車を使わずに、縦断の完走を成功させたいなーと思っている池田でした。


より大きな地図で 【27日目】糸魚川~新湊 を表示

【26日目】致命的なメカトラ

池田です!
今日は二泊した柏崎を出発し、8号で糸魚川を目指す行程となりました。
この糸魚川という町は、ちょうど北アルプスが日本海にせり出した場所に位置し、古来から旅人の難所と言われている親不知のすぐ近くにあります。

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↑予報とは打って変わり、なかなかの快晴。気温も20度台半ばと、気持ちの良い朝でした。

しかし、何やら僕の自転車から異音が…。
整備されていないママチャリがブレーキをかけたときのような、キイッキイッという音が鳴り続けます。
「しばらくチェーンも洗ってないからなー、砂とかでこすれてるのかなー」と思い、コンビ二に停車して油をさします。
しかし、それでもペダルを踏むと鳴る異音…。
本当に不気味です(;´д`)

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↑日本海が綺麗でとても良い感じ。ただ、今日も僕の進行方向に対して逆向きの風が吹き続けています(;´д`)

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↑途中にあった看板を見て、「久比岐自転車歩行者道」という歩道に入ります。8号沿いに並行して走っているようです。

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↑路面が濡れている恐怖のトンネル。去年(2012年)の夏、千葉県の南房総の鋸山の近くをサイクリングしていたときにトンネルの中で大落車をしてしまってからトンネルが未だに怖いのです。実はこれまでの旅の中でも、かなりビビりながら走っています。

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↑なびいている旗もこんな感じ。かなりの強風ですが、結構踏める脚になってきました!少しは成長したんだ〜(T_T)

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↑お昼ご飯は道の駅で食べた「鯛めし天丼」。この地域の名物である鯛飯は柏崎のセブンイレブンでもおにぎりが売っていたので食べました。二食続けてでしたが、とても美味しかったです!

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↑歩道の終わりと共に糸魚川に到着。30kmもトラックに怯えることなく安全に通過できました。ありがとう!

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↑ヒスイ海岸。ヒスイが落ちてることがあるらしいです。

「早めに着いたことだし、ここで一発大きなヒスイを拾って旅の資金に充てるぞ!!」と意気込んでどこから海岸に入ろうか考えながら進んでいると…。

バリーン!!

(;´д`)

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(;´д`)

自転車のホイールのスポーク(骨組みの棒の部分)が折れてしまいました…。
ママチャリも同じなのですが自転車のホイールというのは、ホイールの中心部分(ハブ)から無数の針金のような棒を左右に均等に引っ張って丸い円を真っ直ぐに保っています。
この棒がスポークと言うわけですね。
そのスポークが折れてしまったと言うことは、当然、ホイールはぐにゃっと楕円形に曲がってしまいます。
一見大雑把そうに見えて、とても緻密なパワーバランスの上で真っ直ぐなホイールがあるんだと考えたら、何だかかっこよすぎてホイールが好きになってきますね。

しかし、そんな気持ちに浸っていても、このままでは旅の継続は出来ません(;´д`)

そこで自転車を電車で輪行し、富山市まで一足先に行ってきました。
この旅始まって7県目は、電車で入ってしまいましたー!!(汗)

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しかし、残り2駅くらいのところで石川で起きた線路冠水の影響で立ち往生…。
この電車に乗っている時間により、僕は現実の世界に連れ戻されそうになります…。
これからの行程である北陸から近畿の天気予報を見ていただければ分かると思いますが、とにかく雨、雨、雨、の連続です。
これまで、夏らしく一日中晴れていた日は何日あったことでしょうか。
1人ということもあり、一気に気分が落ちていきます(;´д`)

そんなことは置いておいて、やっと富山に到着。
路面電車がたくさん走る、良い街に映ったのが第一印象です。

雨が降る中、スポーツサイクルの専門店に辿り着いてスポークの修理を依頼。
しかし予想通り修理のためにはメーカーに出さなければならず、時間がかかってしまうとのことでした。
富山に二週間も滞在するわけにもいかず、かといって自転車以外の手段で残りの行程の全てを進むわけにもいかず、結局は安いホイールを購入ということになりました。
シマノのR500というホイールを買ったのですが、このホイール、僕が大学一年生のときに自転車を完成車で買ったときについてきたものなのです。
原点回帰ですね!

壊れた元のホイールはつっちーの家に郵送しようか迷ったのですが、他のスポークも痛んでいるという指摘を受けたので処分してもらうことになりました。
このホイールに変えてから転けた思い出もたくさんあるけれど、それでも良い思い出がたくさんあります。
特にあの荷物を支えて磐梯を越えてくれた働きには、感謝、感謝です!
これからはサークルの仲間が「鉄下駄」だと罵るR500で旅をします。
安いだけあってきっと丈夫でしょう!(ママチャリ理論)

そのまま富山から出発しようかとも思ったのですが、旅が終わった時に後から後悔するんだろうなーと思って荷物を糸魚川駅の隣の施設に預けてから行ったのです。
JRでたった1260円分の行程ですが、ここで糸魚川に戻らないことは単なる妥協だと思ったのです。
僕は割りと理想に燃えて生きるタイプです。

そして、さきほど21時くらいに糸魚川に電車で戻ってきました(;´д`)
預けていた荷物をピックアップするために糸魚川駅横のヒスイ会館に向かいます。
「エントランスの横にある事務所の入り口に置いてある看板の裏に隠していてあげる」ということだったのですが、どこを探してもない…。
ちょっとうろうろしていると「荷物を預けられていた方ですか?」ということで、事務所ではなく飲食店の店員さんが荷物がある場所を教えてくれました。

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糸魚川の方も、服も汚く、見ず知らずの名前も名乗らない人間に対して、本当に親身に優しい言葉を投げかけてくれました。
旅の途中で自転車が壊れてしまったので、富山市で直してまた戻って来ますと事情を話したとき、「君の場合はきっと時間のことも大きいだろうから、(盗難の)責任は持てないけれど管理している人間には上手いこと言っておくよ。」と言って、力になってくれました。
このメッセージ入りの紙を持ってこれからの行程を進むこともできないし、糸魚川の名産品を買うことも出来なかったけれど、いつかまた、親不知に来ることがあれば、そのときに必ずヒスイのお土産を買って帰ります。

1人で進んでいる分、人の優しさが心に沁みる。
風景だけではなく、日本はそういう美しさに溢れている。
どうしても、些細なことをきっかけにしてそう思えてくるのです。

明日は、糸魚川から親不知を超えるまでの区間を電車で進む予定です。
全部走りたいと言いながら電車を使うつもりだということで、僕が何を考えているのか分からないと思いますが、この区間は旅が始まる前から電車かバスで行くことも視野に入れていました。
この記事の冒頭でも書きましたが、親不知は古来から旅人の墓場だと知られ、今もなお狭い桟道にトンネルが被さり、さらに大型トラックが猛スピードで走っているので自転車が通るのは危険極まりないと聞きます。
安全第一のため、ここの区間は輪行とします。
これで縦断と言えるのかどうかは分かりませんが、迷った末ですが決めました!

明日は始発で泊駅に向かいたいと思います。
それでは、まだまだ雨が続きますが、いつかきっと晴れることを願って明日からも頑張ります。

池田


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【25日目】柏崎にて停滞

池田です。
今日は自転車に乗ることはなく、ゆったりと休憩をとる一日となりましたー。

朝はこの旅で初めての9時起き、そしてテントを撤収して市民文化会館へ。
チェーンカフェも無かったため電源をお借りする場所がどうしても見つからなく、ネットでの口コミによると電源を公式に貸し出しているということでしたが結果はダメでした><
「サイバー班」的には由々しき事態です。
(ちなみにM島は「宿泊班」、つっちーは「観光班」でした。)
僕は割りとシティ派です。

その市民文化会館で、電池でiphoneの充電をしながら昨日の記事を書いていると小ぶりだった雨がいきなり暴風雨に…。
今日出発しなくて良かったー!
あの雨だと、かなり危険なことになっていたと思います。 IMG_1446

お昼を過ぎたころに文化会館を出発し、天然温泉「潮風温泉」へ。
僕好みの、ぬるめで良いお湯でした~。
(熱いお湯の温泉の場合、シャワーだけで済ませて出てくることが多いほどのぼせやすいのです。)

今はそこでブログを更新することに成功しています!
雨もかなり小ぶりに戻っているみたいなので、これから夕食を食べようかな~と思っています。

それでは、明日からまた少しずつ進んでいく旅の再開です。
僕の旅はいつになったら晴れるのか…。まだまだ雨の予報です。
ここまでくると、雨とともに移動している気分です。

引き続き安全運転を心がけて北陸を楽しみ、関西に向かいます!
(京都では福島で出会った風俗王と再会の予定です!)

池田

【24日目】旅人のファイナンス

池田です!
今日は朝から衝撃的な出来事が!!

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テントの前に置いてあったサンダルの中に、100円玉が5枚も入っていました!!
現金をいただくのは初めてでしたが、応援していただくというのは嬉しいものですね。
でも、一言だけでもお礼を言いたかったなー。

そしてテントを撤収し、荷物をまとめてコンビニへ。
朝からカツカレーを食べ、牛乳を飲み、そのあと缶コーヒーを飲みながら今日の行程を確認していると小学校高学年くらいの女の子が自転車に乗ってこちらに寄ってきます。

「あの、これ、どうぞ!(千円札を差し出す)」
「え?どうしたの?」
「美味しいものを、これで食べてください!」
「お母さんから?」
「うん!」
「ありがとう、本当に嬉しいよ。でも、これを受け取るのは申し訳ないから、お母さんに返してあげてね。」

なんて会話をしていたら、お母さんが裏の方から登場。
一部始終を見ていたみたいで、「旅の応援をしたいから」ということで、餞別として渡したいとのことでした。
そこまで言われると断り続けるのも失礼だと思い、受け取りました。

「私も20代のときねー、もう20年近く前かしらー…。あ!この話をすると長くなっちゃうからやめるね。とにかく、楽しい旅にしてね!」

という感じのことを最後に仰って、気持ちよく去っていきました。
きっと、旅をしたんだろうなあ。
そして色んな人に、優しくしてもらった思い出があるんだろうなあ。
これまで何度もブログに書いてきた気がしますが、僕も将来、旅する次の世代の人たちにこの旅の中で受けてきた恩を返していかなければなーと思っています。

そして、奇跡はこれだけでは終わりませんでした。

なんと、この一部始終を見ていたおじさんが、手に千円札を握り、それを渡す準備して待っていてくれたのです!
「新潟の人間はシャイだからなあ、冷たく感じることも多いかもしれないけれど根は優しいやつばかりなんだぞ!北に行くのか南に行くのか分からないけど、どっちに行ってももう半分だ。がんばれよ!」
なんてことを言われ、その千円を餞別としてくれました。
黄色くて丸いサングラスをした全然シャイには見えないおじさん、本当にありがとうございます!

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本当に、本当にありがとうございます。
信じられない出来事ですが、すべて事実なのです。

その後はすぐに走り出し、新潟を出発して402号、352号という海岸線を走ってきました。

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↑日本海夕日ライン。久しぶりの日本海です。北海道以来ですね!しかし、やはり海岸線独特の風と細かいアップダウンがつらい。

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↑北陸らしい道と景色。これまでの柔らかな女性的な景色とは打って変わり、まさに険しく男性的な道です。海があると一気に道の空気が変わりますね!

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↑寺泊に11時頃に到着。魚介の良い匂いが最高でした。カニも安い!屋台に売っているものも、どれもが美味しそうです!その土地で頂いたお金はその土地で使おう、そう思って、ここで贅沢をしていくことに!

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↑海鮮丼とカニ汁。カニ汁はサービスでした。海鮮丼も美味しかったー!ちなみに、寺泊ではカニ汁を一杯100円くらいで食べることができます。

そんな感じで昼食を済まし、残りの行程を進んでいきます。

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↑雨の中、やっと辿り着いた柏崎。柏崎も原発に潤う街です。奥の方に見える鉄塔のあたりが原発かな?日本海にせり出した北アルプスも美しい。

柏崎についてすぐにお風呂を済まし、ご飯を食べるところを探します。

たどり着いたお店でカツカレー(朝も食べたけど)を注文しました。

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ででででーーん!!

見事に討ち死にしてきました(;´д`)
出された食べ物を残してしまうのは何年ぶりでしょうか…。(;´д`)
磐梯を越えるより大変でした…。(;´д`)
序盤でカツが頂上から落下してきて、昨日洗ったばかりの短パンがカレーまみれになってしまうという精神的ダメージが敗因だと思われます(;´д`)

疲れも溜まってきているし、天気予報が雨なので、明日は柏崎でのんびりしている予定です。
電源をお借りできる場所がなくて、途方に暮れている池田でした。


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